ヨハネス・ブラームス(1833-1897)：
１～４．クラリネット・ソナタ第１番 ヘ短調 Op.120-1
５～７．クラリネット・ソナタ第２番変ホ長調 Op.120-2
フロラン・エオー（クラリネット）、パトリック・ジグマノウスキ（ピアノ）
録音：2002年6月25-28、パリ、ボン・セクール教会
ZIG ZAG【フランス輸入盤】
フローラン・エオーは、フランスの若手クラリネット奏者ではピカイチの腕前とセンスを誇るプレイヤー。1991年にパリ高等音楽院をプルミエ・プリで卒業し、トゥーロン国際クラリネット・コンクールで１位を獲得し、さらに当アルバムでも共演しているピアニストのジグマノウスキとデュオを組んで、1994年パリ国際室内楽コンクールと1995年FNAPECアンサンブルコンクールで１位を受賞しています。フランス国内の超一流プレイヤーとの共演も数多く、これまでリリースされたエオーのアルバムは音楽誌でも高く評価されています。現在はフランス国立リュイユ・マルメゾン音楽院の教授としても活動しています。
そのエオーとジグマノウスキの共演となるブラームスは、楽譜の細部まで丁寧に合わせたアンサンブルの一体感が抜群で、繊細かつ豊かな音楽表現が隅々まで行き渡った優れた演奏です。エオーの音色はキリッと引き締まった硬質なものながら、非常に抜けが良く、細かいニュアンスが明瞭に伝わってきます。とりわけ第１番が見事で、ブラームスのクラリネット・ソナタの新たな名演の登場といえるでしょう。オススメ。
薄型紙製デジパック・ケースです。
