１．クリストフリート・シュミット(1932-)／室内楽曲第６番（打楽器四重奏）
２～４．ルー・ハリソン(1917-2003)／ヴァイオリンと打楽器オーケストラのための協奏曲
５．シュテッフェン・シュライエルマッハー(1960-)／注意！（ホルン四重奏と打楽器四重奏のための）
６．７．フリードリヒ・シェンカー(1942-)／４人の打楽器奏者のための四重奏曲
ライプツィヒ打楽器アンサンブル
アンドレアス・ハルトマン（2-4,ヴァイオリン）、ライプツィヒ・ホルン四重奏団(5)
録音：1996－2003年
QUERSTAND【ドイツ輸入盤】
アメリカの現代作曲家ルー・ハリソンの「ヴァイオリンと打楽器オーケストラのための協奏曲」に、３人のドイツ人作曲家たちの打楽器アンサンブル作品を組み合わせたアルバム。ルー・ハリソンは、世界の民族音楽の要素を取り込んだ独自の作風で人気を集め、作曲家ジョン・ケージやピアニストのキース・ジャレットとともに音楽活動したことでも知られています。「ヴァイオリンと打楽器オーケストラのための協奏曲」は、打楽器の使い方や調性にアジア的なムードを色濃く感じさせる作品で、ヴァイオリンのエスニックなメロディーがとても印象的です。
ドイツ人の作曲家の作品は、いずれも前衛風。1932年生まれのクリストフリート・シュミットや1942年生まれでトロンボーン奏者でもあるフリードリヒ・シェンカーは、すでに現代ドイツを代表する作曲家として知られています。シュテッフェン・シュライアーマッヒャーは、1960年ハレに生まれたピアニストで、ジョン・ケージをはじめ現代音楽のスペシャリストとして近年注目を集めています。アンサンブル・アヴァンギャルドを創設し、あまり演奏されることのなかった現代音楽も積極的に取り上げています。そのシュライアーマッヒャーは作曲の分野でも非常に意欲的で、新作を次々に発表し続けています。アメリカ実験音楽の影響を感じさせる「Acht!(注意!)」は、ホルン四重奏と四人の打楽器奏者のアンサンブルで、数字の「acht(8)」と掛けたタイトルです。野性味たっぷりの４本のホルンの咆哮と打楽器の掛け合いがとても面白い作品です。
演奏しているライプツィヒ打楽器アンサンブルは、1983年創立というベテランの打楽器アンサンブル。ライプツィヒ・ホルン四重奏団は、1951年設立というさらに歴史と伝統のあるアンサンブルです。
