1.スティーヴン・ファンク・ピアソン(1952-)/山の荒地
2~4.ガーシュウィン(1898-1937)/3つの前奏曲
5~7.ウィル・エイトン(1948-)/マンドリンとギターのための3楽章
8~10.ブライアン・イスラエル(1951-1986)/マンドリンとギターのためのソナティネッタ
11~13.ダニエル・ピンカム(1923-)/序奏、夜想曲とロンド
14.ポール・ミッチェル=ダヴィドソン(1946-)/ロンド
15.デーヴ・ブルーベック(1920-)/3つは仲間
16.デーヴ・ブルーベック(1920-)/それはラグタイムのようなワルツ
ジョコンド二重奏団【カテリーナ・リヒテンベルク(マンドリン、リュート)、ミルコ・シュラーダー(リュート)】
録音:1996年3月
QUERSTAND【ドイツ輸入盤】
アメリカ音楽の特徴の一つは、クラシック音楽とポピュラー音楽の境界が流動的なことでしょう。ピアソンはギター演奏のコンクールにも入賞していて、「山の荒地」にはジャズやポピュラー音楽の和声とのつながりを示しています。エイトンは古楽に関心を持ち、「マンドリン・フェスティヴァル」コンクールで2位を受賞した「3楽章」もバロック音楽の痕跡を示しています。「ソナティネッタ」は同コンクールで1位となりました。ピンカムはピストン、コープランド、バーバー、オネゲルに学び、伝統的な音楽も電子音楽などの革新的な音楽も作曲しています。ブルーベックはミヨーとシェーンベルクに学びましたが、20世紀の最も重要なジャズ・ピアニストの一人でもあります。1955年結成した「デーヴ・ブルーベック・カルテット」は最も有名なジャズ楽団の一つとなりました。
ソフィアで生まれたリヒテンブルクと1964年生まれのシュラーダーはケルン音楽アカデミーで出会い、1991年にジョコンド二重奏団を結成しました。様々な国内・国際コンクールで優勝し、日本を含む世界各地で演奏しています。