ロベルト・シューマン(1810-1856):
1~5.ロマンスとバラード第1集 Op.67
6~11.ロマンス第1集 Op.69
12~16.ロマンスとバラード第2集 Op.75
17~22.ロマンス第2集 Op.91
23~25.3つの歌 Op.114
ハワード・アーマン/MDR(中部ドイツ放送)合唱団 録音2003年11月,2004年4月,2005年9月
QUERSTAND【ドイツ輸入盤】
シューマンの作品の中でも合唱曲集はかなり重要な分野で、シューマンの最も得意としたジャンルの1つですが、認知度や人気がそれほど高いというわけではありません。したがって合唱曲のまとまった録音は意外なほど少ないものです。作品67と作品75の「ロマンスとバラード」は無伴奏混声合唱曲、他の3曲はごく簡素なピアノ伴奏がついています。いずれもシューマンならではの深いロマンティシズムが美しい作品です。
指揮のハワード・アーマンはロンドン生まれの合唱のスペシャリストで、1998年からMDR(中部ドイツ放送)合唱団(旧ライプツィヒ放送合唱団)の音楽監督に就任しています。長らく自国の指揮者のみで伝統の響きを守ってきたこの合唱団が、イギリス人のハワード・アーマンを指揮者を迎えてから、ますます評価が高まり、現在様々なレコーディングに引っ張りだこという人気ぶりを示しています。実際、ラトルやケント・ナガノ、ブロムシュテット、ファビオ・ルイージらが声楽入りの作品を演奏・録音する際はハワード・アーマンのMDR(中部ドイツ放送)合唱団をこぞって起用しています。ドイツ的なパワフルでやや重い演奏が常であったMDR合唱団は、イギリスや北欧のような透明感のある美しい演奏を繰り広げています。