1~12.武満徹(編曲):ギターのための12の歌(全曲)
ロンドンデリーの歌、虹の彼方へ、サマー・タイム、早春の歌、失われた恋、星の世界、シークレット・ラヴ、ヒア・ゼア・アンド・エヴリエア、ミシェル、イエスタデイ、インターナショナル
13.武満徹(作曲):ラスト・ワルツ
14~20.ジョージ・ロックバーグ(作編曲):アメリカン・ブーケ(ポピュラー・ミュージック版)
マイ・ハート・ストゥッド・スティル、アイ・オンリー・ハヴ・アイズ・フォー・ユー、トゥー・スリーピー・ピープル、ライザ、ハウ・トゥ・エクスプレイン、ディープ・パープル、ノートルダム・ブルース
ヨッヘン・ロート(ギター) 録音:2001年
QUERSRAND【ドイツ輸入盤】
20世紀を代表する二人の現代音楽作曲家がポップスをギターのために編曲した愛らしい小品集。武満の「12の歌」はすでに何種類かのCDで広く知られた、演奏者に高い技巧を要求する、編曲の域を遥かに越えた作品です。オズの魔法使いの「虹の彼方へ」、ビートルズの「ヒア・ゼア・アンド・エヴリエア」、「イエスタデイ」など武満らしい粋で凝った和声が付けられ美しいことこの上なし。ロックバーグの「アメリカン・ブーケ」も同様のコンセプトでヒーリング系ともいえる優しい曲と演奏です。とりわけ武満の作品はとことん寛げる気持ちの良い曲と演奏なので、まだお聴きでない方にはぜひ聴いていただきたいものです。ギターのロートは若手ですがジョン・ウィリアムズらと較べても全く遜色のない見事なプレイです。