カートをみる マイページへログイン ご利用案内 お問い合せ サイトマップ

チャイコフスキー/交響曲第2番「小ロシア」、第3番「ポーランド」

ハンス・スワロフスキー(指揮)/ウィーン国立歌劇場管弦楽団   録音:1952年9月

チャイコフスキー/交響曲第2番「小ロシア」、第3番「ポーランド」

価格:

1,800円 (税込)

[ポイント還元 18ポイント~]
購入数:
友達にメールですすめる

TUXEDO【スイス輸入盤】

知る人ぞ知る巨匠、ハンス・スワロフスキー(1899-1975)によるチャイコフスキーの貴重な録音です。スワロフスキーは、ハンガリーのブダペスト生まれの指揮者で、シェーンベルクやウェーベルンに音楽理論を学び、ワインガルトナーやE・クライバーなどに指揮を師事しました。若い頃からシュトゥットガルトやハンブルク、ベルリン国立歌劇場、チューリヒ歌劇場などドイツ国内の様々な歌劇場で指揮者を務め、戦後もグラーツ歌劇場の音楽監督やウィーン国立歌劇場の指揮者も務めました。また、戦後から長きに渡ってウィーン音楽大学の指揮科の主任教授を務め、アバドやメータなど多くの次世代のエースたちを育てたので、指揮者としてよりむしろ名教授として著名なほど。というのも指揮者としての華やかな経歴のわりに、スワロフスキーが演奏したアルバムは、現在はあまり聴くことができず、音質も良くないことが多いからでしょう。
そのスワロフスキーが振ったチャイコフスキーの交響曲第2番「小ロシア」と第3番「ポーランド」は、年代相応の音質ですが、演奏そのものは実直でオーソドックスな好演です。鄙びた音色の管楽器とズッシリした重心の低い響きをもつウィーン国立歌劇場管も、泥臭いロシアのムードによく合っています。特に「小ロシア」は第1楽章や第4楽章の熱気あふれる演奏ぶり、そして何より第2楽章のメランコリックで情趣豊かな表現が味わい深く、この作品の名演の1つに挙げられるものです。演奏機会が少ない「ポーランド」は、チャイコフスキーの番号付きの交響曲の中で唯一5楽章制をとっており、主調が長調であるという点でも他の交響曲とは異色の存在です。また全体に淡泊な作りになっているために強烈なインパクトもなく、交響曲というよりも組曲かディヴェルティメントのような印象を与えます。しかし、民族的な親しみやすいメロディーの宝庫であることは確かで、ダイナミックな第1楽章とポーランドの舞曲「ポラッカ」のリズムを取り入れた第5楽章は、適度に華麗で聴き映えも悪くありません。
入手困難なディスクです。

ページトップへ