ロベルト・シューマン(1810-1856)：
1-3. ３つのロマンス Op.94
4. ロマンス第２番 嬰へ長調 Op.28
5-10. クラリネットによる６つの歌曲
（リーダークライスOp.39より「異郷で」、12の詩Op.35より「ひそやかな涙」、女と愛と生涯より「だれよりも素晴らしい彼」、ミルテの花より「はすの花」「献呈」、詩人の恋より「美しい五月に」）
11-12. 民謡風の５つの小品集 Op.102
13．幻想曲 Op.17～第３楽章
14-16. 幻想小曲集 Op.73
カール・ハインツ・シュテッフェンス（クラリネット）、カリーナ・ヴィスニエウフスカ（ピアノ）
録音：2003年
TUDOR【スイス輸入盤】
名手シュテッフェンスによるシューマン・アルバム。オーボエやヴィオラなど他の楽器でも演奏される機会の多い名曲「３つのロマンス」や民謡風の５つの小品集」、「幻想小曲集」などはクラリネットらしいほの暗い音色と柔らかいタッチで幻想的な世界を描ききっています。とりわけ「幻想小曲集」は深みとコクのある表現が素晴らしい名演です。「クラリネットによる６つの歌曲」もシューマン・ファンには興味深い演奏でしょう。
カール=ハインツ・シュテッフェンスは1961年生まれ。1989年にバイエルン放送交響楽団のソロ・クラリネット奏者となり、さらに2000年～2007年まで名門ベルリン・フィルのソロ・クラリネット奏者を務め、ベルリン・フィルのメンバーによるシャロウン・アンサンブル・ベルリンにも参加しています。カリーナ・ヴィスニエウフスカは、ザルツブルクのモーツァルテウムでコンタルスキーに師事した女性ピアニスト。ベルリン木管五重奏団やフィルハーモニック・オクテット・ベルリンなどと共演をし、室内楽のジャンルで活躍しています。
