フランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812)：
1-5. ノットゥルノ第１番 変ホ長調
6-10. ノットゥルノ第２番 ヘ長調
11-15. ノットゥルノ第３番 変ホ長調
16-20. ノットゥルノ第６番 ニ長調
サイモン・フックス（オーボエ）、ヤコブ・ヘフティ（ホルン）、マンフレッド・ザックス（ファゴット）
ミチェル・ロウイリー、カティア・リヒター（ヴィオラ） 録音：1998年
TUDOR【スイス輸入盤】
フランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812)はウィーン、ライプチヒ、チューネルで楽譜出版社を創設し（現在のペーター社に受け継がれている）、モーツァルトやベートーヴェンの作品の出版も行っていました。出版業で業績を上げつつも、ホフマイスター自身も作曲に打ち込み、なんと６６もの交響曲や９つのオペラ、その他たくさんの序曲や室内楽などを残したという多作家であったといわれています。このアルバムは、ホフマイスターの残したちょっとユニークな編成の五重奏曲集で、オーボエとホルン、ファゴットと２つのヴィオラといった楽器がそれぞれの個性を大いに発揮する美しい作品です。
古典派なので上品で聴きやすい音楽であるとはいえ、管楽器はけっこうな腕達者でないと務まらないほど、技術的な見せ場が多いところがホフマイスターらしいところ。とりわけオーボエとファゴットが活躍する場面が多く、このアルバムでは、輝かしい音色をもつオーボエのサイモン・フックスとファゴットのマンフレッド・ザックスが名技を披露しています。弦楽器はヴィオラ２本なので、とかく管楽器が華々しくて全体に明るい色彩の心地よい曲と演奏です。
