フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)：
1. 無言歌集 第１巻 Op.19より 第１番 ホ長調「甘い思い出」
2-5. 無言歌集 第２巻 Op.30より
第７番 変ホ長調「瞑想」／第９番 ホ長調「慰め」
第10番 ロ短調「さすらい人」／第12番 嬰ヘ短調「ヴェネツィアの舟歌」
6-7. 無言歌集 第３巻 Op.38より
第13番 変ホ長調「宵の明星」／第14番 ハ短調「失われた幸福」
8-9. 無言歌集 第４巻 Op.53より
第20番 変ホ長調「浮き雲」／第22番 ヘ長調「心の悲しみ」
10-11. 無言歌集 第５巻 Op.62より
第25番 ト長調「５月のそよ風」／第30番 イ長調「春の歌」
12-14. 無言歌集 第６巻 Op.67より
第31番 変ホ長調「瞑想」／第34番 ハ長調「紡ぎ歌」／第36番 ホ長調「子守歌」
15-17. 無言歌集 第７巻 Op.85より
第37番 ヘ長調「夢」／第39番 変ホ長調「狂乱」／第42番 変ロ長調「旅人の歌」
18-20. 無言歌集 第８巻 Op.102より
第44番 ニ長調「追憶」／第45番 ハ長調「タランテラ」／第46番 ト短調「そよ風」
21. 「真夏の夜の夢」より「スケルツォ」
ブノワ・フロマンジェ（フルート）、イヴ・アンリ（ピアノ） 録音：1998年
TUDOR【スイス輸入盤】
「無言歌集（言葉のない歌）」は、メンデルスゾーンによって作曲された一連のピアノ独奏のための作品集で、全８巻それぞれ６曲ずつを収めています。ドイツ・ロマン派音楽のピアノ作品のなかでも最もよく知られた傑作の１つとなっており、これらの曲は、曲想が優美で温かく、技巧的にも難しくないことから、発表の当初から多くの人々に愛されてきました。全48曲にはそれぞれ表題がありますが、メンデルスゾーンが自分でつけた表題は５曲しかなく、それ以外は楽譜出版社などが曲想からつけたも曲名がほとんどです。ここではちょっと珍しいフルートとピアノによる演奏で、フルートの音色で奏でるメロディが浮き立ち、ピアノ独奏とはひと味違った素敵な演奏になっています。第30番「春の歌」など誰もが知っている名旋律ばかりで、心を穏やかにさせてくれます。フロマンジェのフルートは鼻歌でも歌うように軽やかで、歌い方もごく自然体で爽やか。心地よくリラックスさせてくれるアルバムです。
フルートを吹いているブノワ・フロマンジェは、巨匠ランパルの愛弟子で、パリ音楽院の学生時代からプロとして活躍しており、長らくバイエルン放送交響楽団の首席を務めていたほどの実力者です。
