ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)：
1-13. ２本のクラリネットのための「魔笛」
14-17. クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
18-24. ２本のクラリネットのための「フィガロの結婚」
25. クラリネット五重奏曲 変ロ長調 K.516c(K.Anh.91)(断片)
カール=ハインツ・シュテッフェンス、ヴェルナー・ミッテルバッハ（クラリネット）
シャリス・アンサンブル 録音：1999年
TUDOR【スイス輸入盤】
モーツァルトの有名な「クラリネット五重奏曲」とアレグロ楽章のみが残された「クラリネット五重奏」の断章に加え、オペラ「魔笛」と「フィガロ」からの有名なアリア２０曲を２本のクラリネットで演奏した楽しいアルバム。有名な「クラリネット五重奏曲」からして快活そのものの演奏で、シュテフェンスの明るく軽やかな音色がとても心地よく、陽気なモーツァルトを連想させます。弦楽のシャリス・アンサンブルも快適なテンポで推進力が強く、リズムの跳ね具合が実に愉しそう。出色の演奏といってもいい出来です。
さらに素晴らしいのは２本のクラリネットの「魔笛」と「フィガロの結婚」。名手シュテッフェンスとミッテルバッハの息のあったプレイは見事としか言いようがありません。オペラの有名な曲が次々に現れる楽しいメドレーをクラリネットの温かく軽やかな音色と豊かな表現力で演奏しています。カール=ハインツ・シュテッフェンスは、1961年ドイツのトリーアに生まれたクラリネット奏者。1989年にバイエルン放送交響楽団のソロ・クラリネット奏者に、さらに2000年から2007年までベルリン・フィルのソロ・クラリネット奏者を務めた名手です。一緒にデュオを演奏しているミッテルバッハも1984年からバイエルン放送交響楽団のクラリネット奏者を務めている実力派です。クラリネットがお好きな方には強くオススメしたい楽しいアルバムです。
