フランツ・クロンマー(1759-1831)：
1-4. パルティータ 変ホ長調 Op.79
5-8. パルティータ 変ホ長調 Op.69
9-12. パルティータ ヘ長調 Op.57
13-16.パルティータ 変ロ長調 Op.67
チューリッヒ木管八重奏団 録音：1993年
TUDOR【スイス輸入盤】
フランツ・クロンマー(1759-1831)はチェコ生まれの作曲家。ほぼモーツァルトと同世代で、とりわけクラリネットのための作品が多く、有名なクラリネット協奏曲をはじめとしてたくさんの優れた作品があります。木管アンサンブルの世界ではこの「パルティータ」も人気があり、欧米では演奏や録音される機会はわりに多いようです。クロンマーは地味な作曲家だと思われがちですが、モーツァルトのような美しい響きや旋律も豊富で、しかも大胆で劇的な面もあります。「パルティータ」集はクロンマーらしい変化とユーモアに富んだとても面白い作品で、木管合奏の醍醐味にあふれているといってもいいでしょう。チューリッヒ木管八重奏団による快活で快適なアンサンブルも聞きもの。表現の味わいの濃さが違います。
チューリッヒ木管八重奏団は、1975年結成という古参のアンサンブル・チームで、チューリヒ・トーンハレやチューリヒ歌劇場のオーケストラの木管奏者たちから成っています。演奏会やディスクでの評価も非常に高く、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」（トリーヴェンゼー編）のディスクは名盤として知られています。このアルバムでは木管八重奏にコントラバス１本を加えて演奏しています。モーツァルトの「ディヴェルティメント」や「セレナード」がお好きな方には絶対にオススメです。
