ロバート・ロンバルド:
1. 二重奏のコントラスト(マンドリンとマリンバのための)
2. 7つの大罪(メゾソプラノとマンドリンのための)
3. 幻想的変奏曲第4番(マンドリン独奏のための)
4. 鮮やかなフレスコ画(メゾソプラノとマンドリン、ギター、ハープのための)
5. シチリアの子守歌とカデンツァ(マンドリン独奏のための)
6. オルフェウスとバッカスの巫女たち(マンドリンと弦楽オーケストラのための)
ディミトリス・マリノス(マンドリン)
ディミトリス・デシラス(マリンバ)、ジュリア・ベントリー(メゾソプラノ)、ポール・ボウマン(ギター)、アリソン・アッター(ハープ)ほか 発売:2003年
ALBANY【アメリカ輸入盤】
ロバート・ロンバルドは、イタリア系(シチリア)移民のアメリカ人作曲家。シカゴのルーズベルト大学の音楽理論と作曲の教授を務めており、独奏楽器のための作品を200以上書いています。彼の作品は、シカゴやシンシナティ、メンフィスのオーケストラで初演され、クーセヴィツキー財団やフロム財団などからも数々の章を得ているとのことで、アメリカではよく知られているようです。ロンバルドはイタリア系ということもあってか、現代にあっては例外的なほど多くのマンドリン作品を作曲しています。マンドリンのソロ曲だけでなく、マリンバや声楽(メゾソプラノ)との共演というちょっと珍しい試みもありますが、あくまでマンドリンが中心となっています。実験音楽のような風変わりな技法こそありませんが、現代的なサウンドはかなりダークで晦渋。調性も旋律も曖昧で、フワフワ浮遊するような響きが何とも現代音楽的です。
演奏しているディミトリス・マリノスは、アメリカで活躍するギリシャ系のマンドリニスト。現代音楽を得意としているそうです。