1-3. キャスリーン・マクマイケル／フュージョン組曲
4. ジャン・クルジウィキ／寓話
5-7. デヴィッド・ジェックス／３つのダンス
8-10. ．クリフトン・J・ノーブルJr.／深淵より
11. サルヴァトーレ・マッキア／シャドウニング・ニック
リン・クロック（バリトン・サックス）
キャスリーン・マクマイケル（1-3,ピアノ）、スーザン・ノヴィツキ（4,ピアノ）
スコット・ベイリー（5-7,ピアノ）、クリフトン・J・ノーブルJr.（8-10,ピアノ）
ナディーン・シャンク（11,ピアノ） 発売：2010年
ALBANY【アメリカ輸入盤】
珍しいバリトン・サックスの作品集で、いずれも現代アメリカの新鋭作曲家たちの新作ばかり。演奏しているリン・クロックは、これまでに50曲以上の現代作品を初演しているベテラン・プレイヤーで、スプリングフィールド響のバス・クラリネット奏者としても活躍しています。どの作品もジャズ、フュージョン、ロックの影響を受けたクラシックとの折衷ないし融合的なスタイルで、グラハム・フィットキン、ミヨーなどを思わせます。中ではクリフトン・J・ノーブルJr.の「深淵より」は、宗教的なタイトルとは裏腹にポピュラーな曲調で親しみやすく、渋く重いイメージのバリトン・サックスがとても格好良く歌いまくっています。キャスリーン・マクマイケルの「フュージョン組曲」もノリのよいリズムとジャジーなメロディーを用いつつも、非常にシリアスで胸を打ちます。
