グレゴリー・フリッツェ：
1-4. 金管五重奏のための小組曲
5. キリマンジャロ（2Tb+B.tb+Euph+2Tuのための）
6. チューバと管弦楽のためのコンチェルティーノ
7. ウルル（3Euph+B.Tb+4Tu+2Percのための）
8-9. 前奏曲と舞曲(チューバ四重奏曲)
10-13. ２つのチューバのための「15のサファリ・デュエット」より４曲
14. ブロードウェイ・リミテッド（バリ・チューバ・アンサンブル；6Euph+5Tuのための）
ゲーリー・バード（チューバ）、グレゴリー・フリッツェ（チューバ）
フードルブック・ブラス（金管五重奏）、コロニアル・チューバ・カルテット
ジャック・スタンプ（指揮）／オーク・グローヴ交響楽団、ほか
録音：2007-2008年
ALBANY【アメリカ輸入盤】
数多くの作曲家コンクールで受賞し、現在はバークリー音楽大学において作曲部門の教授を務めているグレゴリー・フリッツェの作品集。フリッツェはロード・アイランド・フィルの首席チューバ奏者を務めるかたわら、金管楽器の作品を中心に多くの作品を発表しています。このアルバムはチューバを中心とした個性的な音楽が集められており、金管五重奏のための「小組曲」でもチューバ・ソロがかなりの活躍ぶりを示しています。SFチックで格好いいチューバ小協奏曲（コンチェルティーノ）や、エスニックで昔の西部劇のサントラみたいな雰囲気の「キリマンジャロ」や「ウルル」などいずれも楽しいものばかり。テューバ二重奏の「15のサファリ・デュエット」もチューバと思えないほど軽快で、特にこの楽器に強い関心が無くとも全曲聴きたくなってしまいます。テューバ奏者ゲアリー・バードをメインとした演奏陣もかなり豪華で、作曲家自身もテューバ奏者として加わり、まさにテューバの魅力を余すことなく存分に閉じ込めた作品集となっています。
