ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
1-3. ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調 Op.102
4-7. 交響曲第15番 イ長調 Op.141
キム・ミンキョン、ムン ・ヒュンジン(ピアノ)
録音:2015年5月26-28日(4-7)、 2016年1月11-12日(1-3)、アメリカ、テキサス
TOCCATA CLASSICS【イギリス輸入盤】
ショスタコーヴィチ(1906-1975)の管弦楽作品多くは、最初ピアノ連弾用もしくは独奏形で書かれましたが、これらは彼の友人たちや党役員間で披露されたのみで、公に出回ることありませんでした。とは言え、交響曲第4番のように、2台ピアノ版が限定で出版されたこともあり、こらの作品のスコアを求める人は数多く存在していました。TOCCATAのこのシリーズは、そのようなショスタコヴィチの「試作品」であるピアノ版全曲録音を目論んだもので、交響曲第9番を中心とした第1集も好評でした。第2集は、彼の息子マキシムために作曲したピアノ協奏第2番(これは明 らかに父と息子の練習用して作られた)と、最後の交響曲である第15番が収録されています。技術的に平易とされるピアノ協奏曲第2番、室内楽的なオーケストレションが特徴の交響曲第15番、どちらも曲の構成が見えてくるような興味深いヴァージョンです。「ショスタコーヴィチ・マニア」必聴のアルバムです。