1-9. ゲオルギー・スヴィリドフ(1915-1998)／ロバート・バーンズの詩による歌曲集
10-11. エディソン・デニソフ(1906-1975)／５つの歌より第１，２曲
12-14. ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975)／６つのロマンスより第２，３，４曲
15-19. ユーリー・レヴィティン(1912-1993)／ロバート・バーンズの詩による歌曲集 Op.51
20-22. ティホン・フレンニコフ(1913-2007)／ロバート・バーンズの詩による５つの歌より第１，２，５曲
ヴァシリー・サヴェンコ（バス・バリトン）、アレクサンドル・ブローク（ピアノ） 発売：2008年
TOCCATA CLASSICS【イギリス輸入盤】
スコットランドの国民的詩人バーンズの詩に、ロシアの近現代作曲家たちが作曲した歌曲を集めたアルバム。ロバート・バーンズ(1759-1796)は、スコットランドをこよなく愛し、方言を取り入れた天真爛漫な詩を多く書きました。その詩集はスコットランド人に熱狂的に受け入れられ、イングランド人にも広く愛読されました。またバーンズは、スコットランド民謡を採取し作曲も行いました。誰もが知っている「蛍の光」も彼の手で採譜されたと言われています。
そのバーンズの詩は、ロシアでもかなり人気があったらしく、20世紀のそうそうたる作曲家たちがロシア語に翻訳された詩をもとに歌曲を作っています。有名なショスタコーヴィチをはじめ、体制派であったスヴィリドフやフレンニコフ、前衛的な作風で注目されるようになったデニソフ、映画音楽の分野で有名なレヴィティンとそれぞれ個性豊か。またバス・バリトンの重厚な歌声も手伝って、全体にほの暗く寂寥感が漂う音楽になっているのはロシアらしいところです。
スヴィリドフとショスタコーヴィチの作品を除いてはこれが初録音とのこと。ブックレットにはロシア語と英語、そして原詩が載っています。
