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「森の言葉」~木製打楽器独奏のための作品集

1. サルヴァトーレ・シャリーノ(1947-)/森の言葉(マリンボーネのための;2004)
2-7. ジョン・ケージ(1912-1992):
  Child of tree for amplified plants / Silence I
  Branches I for amplified plants / Silence II
  Branches II for amplified plants / Silence III
8. ジャチント・シェルシ(1905-1988)/Maknongan(マリンバのための;1976)


シモーネ・マンクーゾ(打楽器)   録音:2009年7月2日、イタリア、チッタ・ディ・カステッロ

「森の言葉」~木製打楽器独奏のための作品集

価格:

2,138円 (税込)

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STRADIVARIUS【イタリア輸入盤】

マリンバ属を中心とする木製打楽器のための現代作品集。ジョン・ケージ(1912-1992)は現代音楽の雄として名高く、音を一切発しない「4分33秒」や何をしてもよい「0分00秒」、サイコロを振って音符(音量、音高、持続、音色等々)を決めて作曲する「偶然性」を導入した「易の音楽」などそのユニークな音楽で話題になりました。現代音楽のみならずフルクサスやハプニングなどの美術運動やパフォーマンス・アートなど、20世紀後半の芸術家や芸術思想に多大な影響を与えました。そのケージの「amplified plants」シリーズは、まさに木製打楽器駆使したユニークな音楽で、沈黙もまた音楽というケージの思想が取り入れられています。木製打楽器はメロディーを奏でるというよりも、むしろ木々の呟きともいえる様々な音をを発することに徹しており、実演ならパフォーマンス的に面白そうです。
また、サルヴァトーレ・シャリーノ(1947-)はイタリアのシチリア島パレルモで生まれ、ほとんど独学で作曲を学びました。1978-80年ボローニャ市立劇場の芸術監督を務め、1974-96年ミラノ、ペルージャ、フィレンツェの音楽院で教えるなど次第に活躍の場を広げています。最近ではその作品が相次いでレコーディングされ、その独創的な響きとユニークな技法を持った音楽が高い評価を受けています。「森の言葉」はシャリーノの比較的新しい作品で、これが世界初録音とのこと。おそらくマリンバの一種であるマリンボーネ独奏による音楽は、広い音域と技巧を用いた緊張感にあふれています。
最後のジャチント・シェルシ(1905-1988)は、イタリアでは最初に12音技法を用いた作曲家。しかし、精神病の闘いのうち、次第に音列を用いた作曲法から離れ、一つの音から派生する複数の倍音を分析し、それらを元に一つの音を微細に変化させていく音色重視の作曲法を行うようになりました。その音楽は、四分音を多用した不思議な響きで、神秘的な色合いを備えており、他の作曲家にはない独自の美しさを持っています。シェルシは貴族の流れをくむ裕福な家庭に生まれ、生活のために作曲をする必要がなく、公衆にさらされることを嫌ったことから、これまでほとんど知られていなかったのですが、80年代後半から少しずつ演奏されるようになり、録音も増えつつあります。シェルシの「Maknongan」は、音階が決まっているマリンバのための作品なので、四分音こそ用いられていませんが、トレモロを多用することで独特の響きを生み出しています。録音も優秀なのでオーディオ的にも楽しめるアルバムです。薄型デジパック・ケース。

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