レオーネ・シニガーリャ（1868-1944）：
１．夜想曲
２．プロヴァンスのセレナード
３．山の女
４．四月の悪戯 Op.1 No.3
５．わが心の涙 Op.1 No.4
６．とても古い歌(Chanson tres vieille)
７．悲しみの聖母
８．アヴェ・マリア
９～12．４つの歌曲 Op.15
13～15．「さすらう若者の歌」Op.17（３曲）
16～18．３つの歌曲 Op.23
19～22．４つのロマンス Op.34
23～25．３つの歌 Op.37
アニヤ・カンペ（ソプラノ）、マッシミリアーノ・ジェノト（ピアノ） 録音：2005年10月
STRADIVARIUS【イタリア輸入盤】
レオーネ・シニガーリャ（1868-1944）は、トリノ生まれのイタリアのユダヤ人作曲家で、ウィーンでブラームス、ゴルトマルク、マーラーに出会い、さらにブラームスと親交を結びました。オイゼビウス・マンディチェフスキに師事し、そのごドヴォルザークにも作曲技法を学びました。ドヴォルザークの強い影響のもと、シニガーリャはイタリアの民謡の採集に努め、ドイツ・リートの形式によりたくさんの歌曲を作り上げました。シニガーリャの作品は、「ホルンと弦楽四重奏のためのロマンス」や「ピエモンテ組曲」、その他わずかの室内楽曲が現在では知られるのみですが、かつてはトスカニーニが頻繁に演奏するほどの人気ぶりでした。しかし、シニガーリャの晩年は、第２次世界大戦が迫りくるなか、ユダヤ系であるという理由からナチスに弾圧され、悲劇的な死を遂げることになりました。
このアルバムはそのシニガーリャの歌曲を取り上げた貴重なアルバムで、シニガーリャのロマンチックで情感豊かな音楽を知るには格好の内容です。民謡を取り込んだ親しみやすい旋律とメロウな響きは、ドイツ・リートにはない魅力があります。中でも「とても古い歌(Chanson tres vieille)」はフランスのシャンソンを思わ
