アントニオ・デ・カベソン（1510-1566）：
1.Benedicta es Regina coelorum
2.Benedicta es coelorum Regina con segunda y tercera parte
3.Sancta Maria
4.Ave Maria
5.Ultimi miei suspiri
6.Ardenti miei suspiri
7.Diferencia Sobre Las Vacas
8.Diferencia Sobre "El Canto Del Caballero"
9.Discante sobre la pavana italiana
10.Diferencia Sobre "El Canto la Dama le Demenda"
11.Diferencias sobre el canto "De quien teme enojo Isabel"
12.Duuiensela
クラウディオ・アストロニオ（オルガン、チェンバロ） 録音：1995年4月13-15日
STRADIVARIUS【イタリア輸入盤】
アントニオ・デ・カベソン（1510-1566）は、黄金時代のスペインにあって鍵盤奏者として名を馳せ、国王たちに仕えた16世紀最大の鍵盤音楽家の一人。カベソンは幼少時に失明した盲目の鍵盤奏者でしたが、わずか16才で宮廷オルガニストに就任するほどの腕前をもっていました。カベソンの作品は、対位法的に優れ、有名な旋律をもとにした変奏曲という形式を用いた点で、音楽史的にも大変重要なものと見なされています。カベソンの知名度はいまだ高いとはいえませんが、このアルバムのオルガンやチェンバロ作品を聴けば、その魅力に気付いていただけることでしょう。いわゆるドイツ音楽のような重厚さや宗教色は希薄で、むしろ純粋に鍵盤楽器の華麗さと美しさをいかしたセンスのよい音楽です。クラウディオ・アストロニオの演奏も素晴らしく、そこはかとなくスペイン情緒を感じさせる心地よいアルバムです。ヨーロッパでは画期的な録音として非常に高く評価され、仏ディアパソン誌や仏レペルトワール誌などで最高の評価を獲得しています。
クラウディオ・アストロニオは、イタリアの中堅鍵盤奏者で、カベソンの「鍵盤楽器、ハープ、ビウエラのための作品全集」をはじめ、バッハ、ヘンデル、アルビノーニのアルバムなど多数のレコーディングを行っています。近年では、オルケストラ・ハルモニツェス・ムンディや自ら率いるボーゼン・バロック・オーケストラの指揮活動も活発に行っています。なお、アストロニオ自身のホームページもご覧いただけます。
http://astronio.com/index.html
