ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)/シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1978年5月25日、クルトゥア・パラスト・ドレスデン、ステレオ・ライヴ録音
WEITBLICK【ドイツ輸入盤】
ヘルベルト・ブロムシュテット(1927-)はアメリカ生まれのスウェーデン人指揮者。イーゴリ・マルケヴィッチやジャン・モレル、レナード・バーンスタインに師事し、1955年のザルツブルク指揮者コンクールで優勝しました。その後、オスロ・フィルやデンマーク放送響、スウェーデン放送響など北欧の主要オーケストラの指揮者として活躍し、ドイツの名門シュターツカペレ・ドレスデンをはじめ、サンフランシスコ交響楽団やイプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団といった一流オーケストラの首席指揮者を歴任し、名実ともに現代の巨匠となっています。
この「幻想交響曲」は、ブロムシュテットにとってもシュターツカペレ・ドレスデンにとっても音盤初レパートリーとのことで、ファンにとってはたいへん興味深いアルバムです。妙技集団として知られるだけにアクロバティック交響曲の元祖「幻想」をどう料理してくれるか?興味と期待が尽きません。ブロムシュテットも「現在の私の解釈とは全く異なるものの、ドレスデンとの美しい想い出の記録」とリリースを許可してくれたましたが、「第5楽章の鐘がちょっときつ過ぎる様な気がする」と録音状態とホールトーンについて指摘したらしく、この辺りについてはマスタリングにより改善がはかられたようです。さらにブロムシュテットご本人のライナーノートという点も嬉しいところ。英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付き。