ヘルベルト・ブロムシュテット（指揮）／シュターツカペレ・ドレスデン
録音：1991年6月7日、クルトゥア・パラスト・ドレスデン、ステレオ・ライヴ録音
WEITBLICK【ドイツ輸入盤】
ヘルベルト・ブロムシュテット（1927-）はアメリカ生まれのスウェーデン人指揮者。イーゴリ・マルケヴィッチやジャン・モレル、レナード・バーンスタインに師事し、1955年のザルツブルク指揮者コンクールで優勝しました。その後、オスロ・フィルやデンマーク放送響、スウェーデン放送響など北欧の主要オーケストラの指揮者として活躍し、ドイツの名門シュターツカペレ・ドレスデンをはじめ、サンフランシスコ交響楽団やイプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団といった一流オーケストラの首席指揮者を歴任し、名実ともに現代の巨匠となっています。
ブロムシュテットにとってブラームスの「交響曲第１番」は、我が国でもすでに何度となく実演を繰り返している十八番のレパートリーですが、ＣＤは何とこれが初登場となり、ファン必携のアルバムの登場です。また、シュターツカペレ・ドレスデンのブラ１というのも意外と少なく、一般的にはザンデルリングとの名演が知られているだけではないでしょうか。演奏は誠実そのもののブロムシュテット流。はったりこけおどし一切無しでここまで説得力がある名演はそうそうありません。90年代のライヴなので、音質も非常に良好。ブロムシュテットも「現在の私の解釈とは全く異なるものの、ドレスデンとの美しい想い出の記録」とリリースを許可してくれたとのこと。さらにブロムシュテットご本人のライナーノートという点も嬉しいところ。英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付き。オススメです。
