１～４．チャイコフスキー／交響曲第４番 ヘ短調 Op.36
５．ムソルグスキー／「ホヴァンシチナ」序曲（ショスタコーヴィチ版）
クルト・ザンデルリング（指揮）／ウィーン交響楽団
録音：1998年12月17日、1997年10月4日、ウィーン・コンツェルトハウス・大ホール、デジタル・ライヴ録音
WEITBLICK【ドイツ輸入盤】
巨匠ザンデルリンクは、2002年に演奏活動から引退する直前までヨーロッパ各地の名門オケに客演を繰り返し、どのオーケストラからも驚異的高水準の演奏を引出すことで尊敬を集めました。ほぼ毎年客演したウィーン交響楽団との相性も抜群。機能的でストレートな反応にザンデルリンクの豪快なドライヴが見事に決まります。いずれもザンデルリングからリリース快諾を戴いたのことで、ファンにはうれしいアルバムの登場です。チャイコフスキーの第４番はザンデルリンクの十八番で、活動最後期まで手放さなかった愛想曲。かねてから評判がよいだけに、やはり華麗で荘重。ベルリン響とのスタジオ録音から20年を経た気品あふれる演奏です。テンポは遅く、スケールも極大ですが、そこはかとない寂寥感が如何にもザンデルリンクらしいところです。一方の「ホヴァンシチナ」序曲は初出演目。しみじみとした憂愁、鄙びたビターな味わいには感服です。
英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。
