オイゲン・ヨッフム(指揮)/シュターツカペレ・ドレスデン、ミシェル・ベロフ(ピアノ)
録音:1979年5月29日クルトウア・パラスト、ドレスデン(ライヴ)
WEITBLICK【ドイツ輸入盤】
ヨッフムはシュターツカペレ・ドレスデンとブルックナーの交響曲全集をスタジオ録音していますが、それはEMIの意向であって、ヨッフム自身はドレスデンとは意外に疎遠でした。如何にシュターツカペレ・ドレスデンといえども、西側の大物指揮者を現地に招くことは容易ではなかったのです。しかし、異例ともいえる共演が1979年5月にあり、このアルバムはその貴重な記録です。ヨッフムが真の巨匠になってからのブラームスの第4番と言えば、ロンドン・フィルとの演奏がありますが、やはり濃密な表情やドイツ的な音色の個性という点でシュターツカペレ・ドレスデンには適いません。ロマンティスト、ヨッフムの美質が存分に生かされた名演です。
協奏曲のソリストはフランスの名手ベロフで、彼にとっても初音盤レパートリーであります。硬質な音色の美しさには、特筆すべきものがあります。そしてブラス・ファンの紅涙を絞るのが第2協奏曲のホルン独奏でしょう、記載はありませんがおそらくペーター・ダムと思われます。まるで山のかなたから聞こえて来るような美音でこれだけでも感動的です。英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。
2枚組ですが1枚価格と同じという特別プライスです。