スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)/ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:2003年5月4日、フィルハーモニー・ベルリン・ライヴ(デジタル録音)
WEITBLICK【ドイツ輸入盤】
巨匠スクロヴァチェフスキが、近年客演を繰返すドイツの名門ベルリン・ドイツ響(旧西ベルリン放送響)の優秀さを存分に活かし、稀に見る緊張感を孕んだ強烈な演奏の登場です。スクロヴァチェフスキは、当曲をマンチェスターのハレ管弦楽団とも録音しておりますが、オーケストラの能力の違いも大きく、ベルリン・ドイツ響の優れた合奏能力を活かしきった素晴らしいライヴ演奏です。スクロヴァチェフスキは、オーケストラに対し非常に要求の厳しい指揮者であり、その指示命令を完璧にこなすには、相当の技量を持ったオーケストラでないと上手くいかないことは、ファンならよく知る所と言えましょう。ムラヴィンスキーを想起させる辛口でキリリと引締った快速テンポが採用され、変幻自在な棒さばきにドイツ響が見事に反応する様子は魔術のようです。音量の強弱、大小のコントラストの強さは、凄絶を極めます。レコード芸術」誌でも特選として絶賛されたアルバムです。
英語、日本語、ドイツ語のライナーノート付。