エフゲニ・スヴェトラーノフ(指揮)/スウェーデン放送交響楽団
録音:2000年1月21日ベルワルド・ホール、ライヴ(デジタル)
WEITBLICK【ドイツ輸入盤】
スヴェトラーノフが忍び寄る死の影を感じながら紡ぎだした絶美の演奏。第1楽章の深遠な解釈、第4楽章の澄み切った境地は、正に生と死の表裏一体を教えてくれるかのようです。対照的に中間楽章はエネルギッシュそのもので、リズム感の良さを物語ります。スヴェトラーノフのマラ9と言えば、ロシア国立響とのスタジオ録音が有名ですが、あまり恵まれた音質とはいえなかっただけに、妙技を誇るスウェーデン放送響、名録音を誇るスウェーデン放送による当ライヴは、ファン垂涎のものでしょう。おススメです。英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付き。
(ライナーノートより)
この第9交響曲は、作曲家マーラーの最後の作品である。間もなくその演奏活動を終える偉大な指揮者(偉大な作曲家であることもマーラーと共通している)スヴェトラーノフがこの作品を取上げるということも示唆に富んでいるし、暗示的である。巨匠は、スウェーデン放送響と本拠地ストックホルムのみならず、直後のロンドンへの楽旅でもこの曲を指揮している。