ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ集
イ短調 K.3/ト短調 K.8/ハ短調 K.11/ニ短調 K.32
ニ短調 K.52/ヘ短調 K.69/ロ短調 K.87/ホ短調 K.147
へ短調 K.185/ホ長調 K.206/イ長調 K.208/ニ短調 K.213
ハ長調 K.308/イ長調 K.322/変ホ長調 K.474/ヘ短調 K.481
パブロ・カーノ(チェンバロ)
録音:2006年6月12-15日、マドリッド、トークバック・スタジオ
使用楽器:2003年、パリにてラインハルト・フォン・ナーゲル製(モデル:1730年、ブランシェ製)
TANIDOS【スペイン輸入盤】
パブロ・カーノは1950年バルセロナに生まれ、ボブ・ファン・アスペレンに師事したスペインを代表するチェンバロ奏者の一人。バロック期のスペインの鍵盤音楽の貴重な録音で知られるカーノの渾身の演奏と言ってもよい珠玉のD・スカルラッティのソナタ集です。選曲が素晴らしく、D・スカルラッティの有名なソナタが目白押しで、この作曲家がいかに魅力的か紹介するにはうってつけのアルバムです。チェンバロによる演奏といっても決して派手な演出はなく、むしろ清楚ともいえる素直な演奏ですが、歌い方が絶妙でひたすら音楽的。スカルラッティのソナタで大の大人をこれほど酔わせる魅力的な演奏はそうそうあるものではありません。録音も非常に美しく、チェンバロの音色も充分堪能できます。強力にオススメのアルバムです。