1-3. フルート協奏曲 ヘ長調「海の嵐」Op.10-1,RV.433
4-7. フルート協奏曲 ト短調「夜」Op.10-2,RV.439
8-10. フルート協奏曲 ニ長調「ごしきひわ」Op.10-3,RV.428
11-13. フルート協奏曲 ト長調 Op.10-4,RV.435
14-16. フルート協奏曲 ヘ長調 Op.10-5,RV.434
17-19. フルート協奏曲 ト長調 Op.10-6,RV.437
20-22. 協奏曲 ニ短調 Op.3-11,RV.565
23-25. 協奏曲 ロ短調 Op.3-10,RV.580
ユディス・ホール（フルート）、ポール・バリット（指揮）／ディヴェルティメンティ・ロンドン 録音：1991,1986年
REGIS【イギリス輸入盤】
ユディス・ホールはオーストラリア出身の女性フルーティスト。ジャン＝ピエール・ランパルに見いだされて、フランスやイギリスで学んだあとプロの音楽家になったそうです。主にイギリスで活躍しており、コヴェント・ガーデンの王立歌劇場で７年間首席奏者を務め、その後はソロや室内楽を中心に活動し、数々の名演奏をレコーディングしています。各主要オーケストラへの客演でもよく知られる存在ですが、日本における知名度はさほど高くないかも知れません。
ユディス・ホールのフルートは優しく温かい音色で、清潔感さえ感じるほど清楚で可憐な音楽性が素晴らしいところ。特にモーツァルトやバロック音楽には抜群の適性を持っているといえます。このアルバムは、ヴィヴァルディの最も代表的なフルート協奏曲を集めたもので、有名な「海の嵐」や「夜」、「ごしきひわ」などをはじめとしていかにもヴィヴァルディらしい明るく躍動感に満ちた音楽ばかりです。ユディス・ホールの演奏は、昨今流行している古楽器による激しい演奏とは異なり、全くクセのない爽やかなもので、実に心地よい演奏です。ヴァイオリニストであるポール・ヴァリット率いるディヴェルティメンティ・ロンドンの演奏も軽快。
