◎フォーレ/子守歌 Op.16,スペインの踊り,夢のあとに,シシリエンヌ,悲歌,子守歌 Op.56-1,パヴァーヌ
◎ラヴェル/ハバネラ形式の小品,亡き王女のためのパヴァーヌ,小さな黒人
◎プーランク/ユモレスク,村人たち,ポルカ,ワルツ
◎ドビュッシー/月の光,レントより遅く,ヒースの茂る荒地,ポルカ,小さな羊飼い
◎サティ/グノシエンヌ ◎サン=サーンス/白鳥
ティエリー・カーンス(トランペット)、クリスティアン・イヴァルディ(ピアノ)、ラ・カメラータ・ド・ブルゴーニュ
録音:2009年5月30,31日、6月1日
PIERRE VERANY【フランス輸入盤】
フランスの高名なトランペット奏者、ティエリー・カーンスがフランス近代音楽を演奏したもの。カーンスは、かのモーリス・アンドレの愛弟子で、パリのコンセルヴァトワールを首席で卒業し、リヨン管弦楽団やパリのオペラ座で演奏していた人。現代フランスを代表する名手だけあって、技術には完璧ともいえるほどで、シルキーな美しい音色とソフトであたたかい表現がとても上品です。いずれの作品もカーンス自身の編曲が施されており、ピアノ伴奏を基本に適宜アンサンブルを加えています。明るく多彩な音色を自在に使い分け、歌うような柔らかい表現を用いたカーンスのトランペットは全くうるささを感じさせず、デリケートで淡い色彩のフォーレやドビュッシーも実にウェルカムな出来映え。とろけるように甘美な極上のアルバムです。