1-3. ジュゼッペ・ラッボーニ（1800-1856）／ポット=ポプリ Op.14
4-6. ジョヴァンニ・トヤ（19世紀）／夜想曲 Op.9
7-13. ニコラ・ボクサ（1787-1856）／協奏的夜想曲 Op.59より 夜想曲第１，３，４番
マウリツィオ・ビニャルデッリ（フルート）
アンナマリア・パロンビーニ（ハープ）、イザベッラ・モーリ（4-6のみ,ハープ）
録音：1998年(1-3,7-13)、2008年(4-6)
INEDITA【イタリア輸入盤】
19世紀のフルートとハープのための室内楽曲を集めたアルバム。比較的取り上げられる機会の多いボクサはまだしも、ラッボーニ（ラボーニ）やトヤはたいへん珍しい録音です。ジュゼッペ・ラッボーニ(1800-1856) は、イタリアのクレモナに生まれのフルート奏者で作曲家。ミラノ音楽院へ入学し、当時フルートの名手として有名だったブリッチャルディに学びました。やがてラッボーニは当代随一の名手となり、超絶クラリネット吹きとして知られるエルネスト・カヴァッリーニ（1807-1874）とともにヨーロッパ中を演奏して回りました。また、ミラノ・スカラ座の首席奏者としても活躍し、さらにミラノ音楽院の教授として生涯にわたって後進の指導を続けました。作曲家としてのラッボーニは、最も活発に作曲をしていた壮年期にコレラ病で亡くなってしまったため、生涯に70曲程の作品しか残していません。フルート・アンサンブルのための作品がわずかに知られているものの、その作品が演奏されることは少なく、優雅でロマンチックな「ポット=ポプリ」もイタリアのレーベルならではの貴重な録音です。
ハープ界では有名なロベール・ニコラ・シャルル・ボクサ(1789-1856)は、フランス出身のハープ奏者で作曲家。ティストの一人で、すでに７枚のアルバムをリリースしています。クーラウやブリッチャルディ、カルッリなどのアルバムはフルート・ファンの間で好評を博しています。
