ギョーム・フォーゲ(1442-1471):
1-5. 召使いのミサ(Missa le serviteur)
6-10. ミサ「私は海にいる」(Missa Je suis en la mer)
ザ・サウンド・アンド・フュアリ(音と熱狂)
ダフィート・エルラー(カウンターテナー)、クラウス・ヴェンク(T)
ジョン・ポッター(T)、コリン・メイソン(B)
録音:2007年9月(ライヴ)
ORF(オーストリア放送協会)【オーストリア輸入盤】
ギョーム・フォーゲ(1442-1471)は、ルネサンス期のフランスの作曲家で、生前はたいへん人気のあったものの、その生涯についてはあまりわかっていません。残された作品も少なく、フォーゲの主要な作品は5つのミサ曲で、このディスクにはそのうちの2曲が収められています。「召使いのミサ」はデュファイの世俗曲をベースにしたパロディ・ミサです。このアルバムは、これまで演奏機会が少なかったフォーゲの魅力を明らかにした画期的な企画。フランドル楽派やルネサンス期のミサ曲に関心のある方には、貴重な録音として大注目です。各パート一人という最小限の編成により極めて完成度の高い演奏を繰り広げており、録音も素晴らしく美しいものです。
演奏している「ザ・サウンド・アンド・ザ・フュアリ(音と熱狂)」は、オーストリアの気鋭の男声アンサンブル。もともとはトーマス・E・バウアーが「ヴォーカルゾリステン・ラティスボナ」という名で創設した団体ですが、2000年にイギリスのテナー歌手ジョン・ポッターとリチャード・ウィストレイクが中心メンバーに加わって「ザ・サウンド・アンド・ザ・フュアリ」と改称されました。15世紀後半から16世紀初頭にかけてのフランス、フランドル音楽を中心としており、オケゲムやゴンベールやピエール・ド・ラ=リュー、フォーゲ、オルブレヒトなどのアルバムを次々にリリースし、世界的に高い評価を受けています。SACDハイブリッド仕様なので、通常のCDプレイヤーでもお楽しみいただけます。オススメです。デジパック・ケース。