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ハコラ/クラリネット協奏曲、緑に燃える黄昏、ダイアモンド・ストリート

キンモ・ハコラ(1958-):
1~4.クラリネット協奏曲(2001)
5.緑に燃える黄昏(2004)
6.ダイアモンド・ストリート(1999)


サカリ・オラモ(指揮)/フィンランド放送交響楽団
カリ・クリイク(クラリネット)、エサ・トゥキア(ホルン)

録音:2000年9月、2005年5月

ハコラ/クラリネット協奏曲、緑に燃える黄昏、ダイアモンド・ストリート

価格:

2,291円 (税込)

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ONDINE【フィンランド輸入盤】

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フィンランドでもっとも注目される作曲家キンモ・ハコラ(1958-)によるクラリネットをと管弦楽を中心とした作品集。まず「クラリネット協奏曲」が独創的な傑作!フィンランドの誇るクラリネットの名手カイ・クリイクからインスピレーションを得て書かれた作品で、全4楽章で約40分程度を要する充実した内容です。現代曲ながら、強く印象に残るメロディーやジャズ風・民族音楽風のリズムは非常に分かりやすく、とにかくクラリネットが滅法格好よくて、こんな面白い現代曲があるのかと驚嘆していただけることでしょう。アグレッシヴで技巧的な第1楽章は、クラリネット・ソロがオーケストラを押さえ込むほど大活躍し、長大なカデンツァはクリイクの見せ場となっています。第2楽章は映画音楽のような甘くセンチメンタルなメロディーがふんだんに使われつつも、ソロには超絶的なグリッサンドや重音というハードな技法が盛り込まれています。第3楽章はユダヤ風のリズミックな舞曲で熱狂的に盛り上がり、クライマックスを築いたかと思うとそのままアタッカで第4楽章へ。冒頭から人間の歓声が入りドキリとさせますが、第3楽章に引き続いて打楽器の舞曲風のリズムがさらなる熱狂を帯び、哀愁を帯びたアラビア風のメロディーをクラリネットが人の声のように濁声で歌いまくったり、鳥の声を模したようなハイトーンを連発したりと随所にユニークなアイデアが満載。近年出色の面白いクラリネット協奏曲であることは間違いありません。
「緑に燃える黄昏」は、フィンランド放送の委嘱で書かれた交響詩のような管弦楽曲で、現代曲の大胆な手法をうまく活かしたダイナミックかつ幻想的な音楽です。後半は独奏ホルンが長々とエロチックなメロディーを奏でて、北欧の黄昏の森を演出しています。最後の「ダイアモンド・ストリート」は、クラリネット・ソロの小品。「クラリネット協奏曲」とそっくりな民族音楽風、またはジャズ風のメロディーとリズムがここでも極めて効果的に用いられているため、クリイクの素晴らしい表現力と技巧をたっぷり堪能できます。クラリネット・ファンはもとより、現代音楽に興味がなくとも新奇で面白い音楽をお求めの方に強くオススメできます。

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