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グリエール/チェロ協奏曲、コロラトゥーラ・ソプラノと管弦楽のための協奏曲

レインゴリト・グリエール(1875-1956):
1~3.チェロ協奏曲 ニ短調 Op.87(1945-1946)
4~5.コロラトゥーラ・ソプラノと管弦楽のための協奏曲 へ短調 Op.82(1943)


アレクサンドル・ティトフ(指揮)/サンクト・ペテルブルク交響楽団
ディミトリ・フリチョフ(チェロ)、オルガ・トリフォノワ(ソプラノ)   録音:2009年

グリエール/チェロ協奏曲、コロラトゥーラ・ソプラノと管弦楽のための協奏曲

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1,987円 (税込)

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第2次世界大戦中にロシアで作曲された音楽を紹介していこうという興味深い企画で好評を博している「戦時の音楽1941-1945」新シリーズの第13巻。スクリャービンとラフマニノフと同世代でありながら、19世紀型のロマンティシズムを貫いたロシアの作曲家グリエール(1875-1956)の大作「チェロ協奏曲」と、もうひとつ変り種の「コロラトゥーラ協奏曲」(要はコロラトゥーラの為のアリアとカデンツァなのですが)の組み合わせ。グリエールは、教師、指揮者としても有名で、国民楽派の伝統を受け継いだロマンチックで分かり易い作風で、密かに人気があります。バレエ「赤いけしの花」や「青銅の騎士」をはじめ、交響曲第3番「イリヤ・ムロメッツ」、ハープ協奏曲、ホルン協奏曲などで知られていますが、とくに民族音楽風の作品に定評があります。「チェロ協奏曲」は、名手ロストロポーヴィチに献呈された作品で、約44分もかかるためやや冗長にも感じられるためか、演奏会で取り上げられる機会は殆どありません。しかし、ロシア民謡に基づく悠々とした旋律のうねり、華麗な管弦楽には思わずうっとりさせられてしまいます。ラフマニノフやミャスコフスキーにも似たメランコリックなロシア情緒にゆったり浸ることができます。
また、「コロラトゥーラ協奏曲」は知る人ぞ知る名作で、サザーランドやグルベローヴァーといった名ソプラノの録音もあり、名指揮者チェリビダッケが取り上げたこともあります。歌詞はなくヴォカリーズで歌われますが、哀愁を帯びた美しいメロディで歌われる第1楽章と一転して喜びに満ちたワルツ風の第2楽章からなる極めてロマンチックな音楽は、非常に魅力的。「宇宙戦艦ヤマト」の「無限に広がる大宇宙」のテーマを連想させるような、とろけるように美しいこの作品を知らないのは勿体ないとしか言い様がありません。ここではトリフォノワの清澄な声が絶品で、ぜひご一聴をお勧めしたいアルバムです。

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