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タネーエフ/五重奏曲全集(2CD)

b>セルゲイ・タネーエフ(1856-1915):
CD1:
1-3. 弦楽五重奏曲第1番 ト長調 Op.14(1901)
4-7. 弦楽五重奏曲第2番 ハ長調 Op.14(1904)

CD2:
1-4. ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.30
(1911)

タネーエフ弦楽四重奏団、タマラ・フィドラー(ピアノ)
ユーリ・クラマロフ(ヴィオラ)、ベイヌス・モロゾフ(チェロ)

録音:1980-81年(CD1),1968年(CD2)

タネーエフ/五重奏曲全集(2CD)

価格:

3,922円 (税込)

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NORTHERN FLOWERS 【ロシア輸入盤】

セルゲイ・タネーエフ(1856-1915)は、ピアノをニコライ・ルビンシテインに、作曲をチャイコフスキーに師事したロシアのピアニスト兼作曲家。伝説的ヴァイオリニストであるアウアーと組んで演奏したり、師であるチャイコフキーのピアノ協奏曲第1番のモスクワ初演、同第2番の初演を行うなどピアニストとしても活躍しました。モスクワ音楽院の教授を長らく務め、院長にまでなり、スクリャービンやラフマニノフ、グラズノフ、プロコフィエフなどを育てました。作曲家としては4つの交響曲や9つの弦楽四重奏曲などを残してしますが、これほど重要な音楽家であるにもかかわらず、タネーエフの音楽を聴く機会はこれまでかなり少ないものでした。最近になって、少しずつ演奏・録音の機会が増えつつあり、作曲家の名を冠するタネーエフ・カルテットは弦楽四重奏曲全集をはじめとする室内楽を次々に録音して高い評価を集めています。
タネーエフの室内楽は、ブラームスと見紛うばかりの憂いに溢れた重厚な音楽で、実際「ロシアのブラームス」と呼ばれることもあったらしいですが、本人はブラームスのことを嫌っていたそうです。どっしりした構築性と見事な対位法を駆使したタネーエフは、師匠チャイコフスキーよりはるかにドイツ的であり、弟子のラフマニノフを思わせる歌謡性もあってなかなか魅力的です(ラフマニノフがタネーエフの影響を受けたと言った方が正しいでしょう)。
このアルバムは、タネーエフの2つの弦楽五重奏曲とピアノ五重奏曲を収録した貴重な録音。「弦楽五重奏曲第1番」の方は、通常の弦楽四重奏にヴィオラ1本を加えた編成ですが、「弦楽五重奏曲第2番」はヴィオラではなくチェロを加えた編成で、響きの重心が低くなってさらに重厚になっています。ドイツ的と呼ぶに相応しいガッチリした骨太の音楽に加え、タネーエフSQの演奏もパワフルで情感たっぷり。第1番の第1,2楽章はまさに「コンフォーコ(火のように)」そのものに熱く燃え上がり、第3楽章は延々と続く変奏曲(20分)となっています。第2番は響きも内容も幾分渋くなっていますが、ロマンチックな第2楽章は一度聴いたら虜になるほど美しいもの。「ピアノ五重奏曲」もロシア的なメランコリックな親しみやすいメロディーと重厚な響きが胸に迫るドラマチックな作品です。3曲ともにロシアの室内楽曲の傑作といえる立派な作品で、タネーエフの真価を知るには格好のアルバムです。オススメ。

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