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「せめてキスだけ」~斎藤輝彦のコントラバス作品集

1.横山潤子/アンダンテよりやや遅く
2~5.ヘンデル/協奏曲 イ短調 (原曲:オーボエ)
6.ボッテジーニ/メロディア
7.ボッテジーニ/グァルダミ・アンコーラ(Guardami Ancora)(トリオ)
8.ボッテジーニ/せめてキスだけ(Un Bacio Solo)(トリオ)
9.ボッテジーニ/ユヌ・ブシェ・エイメ(Une Bouche Aimee)(トリオ)
10~12.ボッテジーニ/コントラバス協奏曲第2番
13~18.J・S・バッハ/無伴奏チェロ組曲第1番 (原曲:チェロ)


斎藤輝彦(コントラバス)、アンナ・トッカフォンディ(ピアノ)
レオナルド・デ・リーズィ(テノール)、ヴィンチェンツォ・ガッリレイ管弦楽団

録音:2005年5月、12月

「せめてキスだけ」~斎藤輝彦のコントラバス作品集

価格:

2,300円 (税込)

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NBBレコーズ【イタリア輸入盤】

斎藤輝彦は東京生まれのコントラバス奏者で、1982年にイタリアに渡り、ローマの聖チェチーリア音学院にてイ・ムジチ合奏団のコントラバス奏者ルーチョ・ブッカレッラ氏に師事。1984年には同音学院を首席で卒業し、シエナのキージ音学院にてフランコ・ぺトラッキ氏に師事しました。ソロ・リサイタルをはじめ日本やイタリアの主要オーケストラでエキストラとして活躍し、日本を代表するコントラバス奏者として評価が高まっています。また、ドイツや日本で主流を占めるというジャーマン・スタイルではなく、生粋のフレンチ・ボウの奏者であることでも知られています。
このアルバムのメインとなっているボッテジーニは、3曲のトリオが非常に珍しく、イタリア人テノールとコントラバスの共演により、いかにもイタリアっぽい甘いメロディーのロマンチックな音楽を紹介してくれます。また、弦楽オーケストラ伴奏のボッテジーニ協奏曲も珍しく、斎藤さんの卓越したテクニックに裏付けされた流暢な歌いっぷりが素晴らしいところ。日本人の横山潤子さんの「アンダンテよりやや遅く」は、今後コントラバスの人気のレパートリーになると思われるほど魅力的かつオシャレな作品です。また、コントラバスのオリジナル作品かと思わせるヘンデルの協奏曲も洗練された見事な演奏です。さらに、フィレンツェ郊外の中世に建てられた教会で録音したバッハの無伴奏チェロ組曲(自然音響での録音)は、斎藤さんの美学をハッキリ感じ取れる見事な演奏。コントラバスでここまで綺麗に弾いたということに留まらず、音楽的にも全く違和感のないスムーズで心地よいバッハです。オススメです。

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