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シューマン/チェロとピアノのための音楽集

ロベルト・シューマン(1810-1856):
1. アダージョとアレグロ Op.70
2-4. 幻想小曲集 Op.73
(チェロとピアノ版)
5-7. ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 Op.105(ネレッケ編チェロとピアノ版)
8-11. おとぎの絵本 Op.113
12-14. 3つのロマンス Op.94

クララ・シューマン(1819-1896):
15-17. 3つのロマンス Op.22
(ネレッケ編チェロとピアノ版)

カリーネ・ゲオルギアン(チェロ)、ヤン・ウィレム・ネレッケ(ピアノ)

録音:2005年9月15-19日、サフォーク ポットン・ホール

シューマン/チェロとピアノのための音楽集

価格:

1,273円 (税込)

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NAXOS【香港輸入盤】

カリーナ・ゲオルギアンは、モスクワに生まれたアルメニア系ロシアのチェロ奏者。モスクワ音楽院でロストロポーヴィチに師事し、1966年第3回チャイコフスキー国際コンクール優勝。ハチャトゥリアンの「協奏的狂詩曲」を作曲者指揮のもとシカゴ交響楽団とアメリカ初演して以来国際的に活躍し、数多くの同時代作曲家の新作を初演しています。ゲオルギアンは1980年より英国に在住し、ドイツのデトモルト音楽大学教授や英国王立ノーザン音楽大学教授を務めています。そのゲオルギアンは人気の高いチェリストながら、彼女の録音はマイナー・レーベルが多くて入手しづらいものばかりでした。しかし、ここにようやく廉価盤のナクソスから王道のシューマン作品集がリリースされるとはうれしい驚きです。
チェロの豊かな音色と表現力、そして抒情性を実感するのに、このシューマンの作品集ほどふさわしいものはありません。ところがシューマン自身はチェロのためにほとんど曲を残していないというのは、なんという皮肉なことでしょう。ここに収録されている作品も、これほどチェロの音色が良く合っているのに、本来はホルンやオーボエ、ヴィオラのために書かれた作品ばかり。あまりにも内省的で男性的な音色は、シューマンと共鳴が強すぎたのでしょうか。ゲオルギアンのチェロは、悠然とした自然な響きと柔軟なテクニックにより、全く無理のないスマートな演奏をしています。良い意味で女性らしい温かさと柔らかさが備わっており、細部まで丁寧に歌い上げて、音楽の中からロマンの香りが立ってくるような素晴らしい名演を披露しています。「幻想小曲集」や「3つのロマンス」などは、どの楽器で演奏するかという次元を超えています。特に「アダージョとアレグロ」がホルン以外でこれほど雄弁に演奏されることは滅多にないでしょう。また、「ヴァイオリン・ソナタ」をチェロで弾くには音域だけでなく、様々な技術的な困難さが伴うはずなのに、ほとんど問題を感じさせず、最後までひたすら音楽的に演奏しきっています。最後のクララ・シューマンの「3つのロマンス」は、ロベルトが精神障害をきたす前年の1853年に作曲されたヴァイオリンとピアノのための作品。夫ロベルトの作品と緊密に絡み合う内容を持ちつつも彼女独自の個性を出していると、献呈者のヨアヒムからも絶賛された名作です。オススメです。

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