1-3. ヒンデミット(1895-1963)/交響曲 変ロ調
4-6. ホルスト(1874-1934)/吹奏楽のための組曲第1番 変ホ長調 Op.28-1
7. シュワントナー(1943-)/・・・そしてどこにも山の姿はない
8-13. グレインジャー(1882-1961)/リンカンシャーの花束
ハーラン・D・パーカー(指揮) /ピーボディ音楽院ウィンド・アンサンブル
録音:1998年2月(1-3)、2007年12月(4-6)、2001年12月(7)、2008年4月(8-13)
NAXOS【香港輸入盤】
アメリカのピーボディ音楽院ウィンド・アンサンブルは、メリーランド州ボルティモアに本拠地を置くジョンズ・ホプキンズ大学ピーボディ音楽院の名門ウィンド・アンサンブル。ヨハン・デ・メイのアルバムなどで注目を集め、NAXOSからもすでに2枚のアルバムをリリースしています。このアルバムは、そのピーボディ音楽院ウィンド・アンサンブルによる吹奏楽の古典的名曲を集めたゴージャスな内容の1枚。
ホルストの「第1組曲」といえば、吹奏楽好きにはたまらない名曲中の名曲です。また、グレインジャーの「リンカンシャーの花束」は、まさに花束と呼ぶに相応しいイギリス民謡をふんだんに盛り込み、斬新な拍子とハーモニー、そして優れたオーケストレーションで、現代曲のような鮮烈な印象を与えてくれます。クラシックの作曲家として知名度抜群のヒンデミットの「交響曲 変ロ調」は、ドイツ的な渋さが何ともかっこいい玄人受けのする名曲ですが、意外に録音が少ないため、これは貴重な新録音といえるでしょう。また、シュワントナーの傑作「・・・そしてどこにも山の姿はない」は、たくさんの打楽器とピアノを使った幻想的かつ大胆な響きをもつ現代音楽。こちらも難曲ながら文句の付けどころのないほどの出来栄えで、ピーボディ音楽院ウィンド・アンサンブルのレベルの高さに圧倒されます。録音時期はバラバラですが、ほとんどが最近のデジタル録音です。