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「ジャズ・ノクターン」~ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー、ほか

1.ジェイムズ・プライス・ジョンソン(1894-1955)/ヤメクロー、ニグロ狂詩曲(W・G・スティルによるピアノと管弦楽編)
2~4.ハリー・レッサー(1896-1965)/バンジョーと管弦楽のための組曲(D・バピーによるバンジョーと管弦楽編)
5.ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937)/ラプソディ・イン・ブルー(F・グローフェ編)
6.ダナ・スウィース(ダーナ・スーゼ)(1909-1987)/ジャズ・ノクターン(C・ハクスレーによるピアノと管弦楽編)
7~9.スウィース/3つのリズムによる協奏曲(F・グローフェによるピアノと管弦楽編)

リチャード・ローゼンバーグ(指揮)/ホットスプリングズ・ミュージック・フェスティバル管弦楽団
ゲイリー・ハモンド(1.ピアノ)、ドン・バピー(2-4,バンジョー)、タチアーナ・ロイトマン(5,ピアノ)
ピーター・ミンタン(6,ピアノ)、マイケル・ガート(7-9,ピアノ)

録音:2009年6月4日(2-4,6,7-9)、2005年6月5日(1)、2008年6月11日(5)

「ジャズ・ノクターン」~ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー、ほか

価格:

1,273円 (税込)

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元々は西洋音楽とアフリカ音楽の融合であり、19世紀末のニューオーリンズで一応の誕生を見たとされるジャズは、瞬く間に世界中にブームを巻き起こしました。「ジャズ・エイジ」とは、アメリカ合衆国の1920年代を表す象徴的な言葉です。スコット・フィッツジェラルドが1922年に書いた「ジャズ・エイジの物語」が発端であり、当時のアメリカの享楽的な雰囲気を的確に表現したこの言葉は、1929年の世界恐慌でアメリカ経済が凋落するまで時代を席巻したのです。1924年にはガーシュウインの名曲「ラプソディ・イン・ブルー」が書かれて大ヒットとなり、また「ガール・ガーシュウイン」の異名を取った女性作曲家ダナ・スウィースの「ジャズ・ノクターン」のテーマはビング・クロスビーが口ずさんだことで爆発的な人気を得ました。このアルバムは、2005年から2009年までのホットスプリングズ音楽祭で行われた一連の録音を集めたもので、ガーシュウィンに隠れがちな珍しい作曲家の愉しい作品が目白押し。演奏も存外洗練された秀演ばかりで、古き良きアメリカを感じさせるシンフォニック・ジャズの魅力が満載です。
黒人ピアニストとして活躍したジェイムズ・プライス・ジョンソン(1894-1955)は、スコット・ジョプリンと比肩するほど素敵なラグタイムを作曲したことで知られています。彼のニグロ狂詩曲「ヤメクロー(ヤマクロー)」は、南部の黒人社会を描いた作品で、甘いメロディーと活気に満ちたリズムがまことにノリが良く、こんな曲があったのかと驚くこと請け合いです。同じ黒人作曲家であるウィリアム・グラント・スティルによるピアノと管弦楽へのアレンジが実にツボに嵌っていて、ガーシュウィンの「ボーギーとベス」を彷彿とさせるような華麗なオーケストレーションが実に格好いい!また、バンジョーの名手ハリー・レッサー(ハリー・リーサーとも,1896-1965)の「組曲」は、非常に珍しいバンジョーのための協奏曲であり、バンジョー・ソロが華麗な技巧を尽くして大活躍する愉しい作品です。バンジョー独特の鄙びた音色が古き良きアメリカらしいムードを掻き立てます。このアルバムのタイトルとなっているダナ・スウィース(ダーナ・スーゼとも,1909-1987)の「ジャズ・ノクターン」は、のちに歌詞が付けられ「マイ・サイレント・ラヴ」というタイトルで大ヒットしましたが、ロマッチックでメロウなメロディはさすがに一度聴いたら忘れることのできないものです。彼女の「3つのリズムによる協奏曲」は、シンフォニック・ジャズの創始者ポール・ホワイトマンに捧げられた作品。スウィースは、リストの最後の弟子のジロティにピアノを学び、またガーシュウィンの師であるゴールドマークに作曲を学んだだけあって、彼女の作風は本当にガーシュウィンにそっくりですが、よりノーブルでクラシックでノーブルな味わいがあります。強力にオススメできるアルバムです。

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