CD1:
1~3.モーツァルト/ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K.482
4~7.ベートーヴェン/交響曲第4番 変ロ長調 Op.60
CD2:
1~3.ハイドン/チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VIIb-2
4~8.R・シュトラウス/家庭交響曲 Op.53
カール・ベーム(指揮)/フランクフルト放送交響楽団
ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)、エンリコ・マイナルディ(チェロ)
録音:1953年4月14日(CD1)、1954年12月2日(CD2:1-3)、1956年12月7日(CD2:4-8)
MEMORIES【イタリア輸入盤】
ドイツ・オーストリア音楽の権威として、ドイツ各地の名門オケに客演を続けた巨匠カール・ベーム。当CDはベームがフランクフルト放送響に客演した一連のライヴ名演集です。ケンプとのモーツァルト ピアノ協奏曲第22番は、そもそも共演が珍しい上に、ケンプにとってもクレー共演盤しかなかったレパートリーとあって、貴重な録音です。ベートーヴェンも晩年の重厚さを先取りしたような風格がお見事。ハイドンのチェロ協奏曲では、明るい美音で華麗に歌うマイナルディが素晴らしく、チェロ・ファンにもオススメの演奏です。そして、エキスパートとして君臨したリヒャルト・シュトラウスの音楽ですが、「家庭交響曲」は、スタジオ録音を残さなかったレパートリーであり、ドラマティックな盛上がりには、感動を禁じえません。同曲のベストの挙げられてもいい名演奏です。当時のフランクフルト放送響のレベルも高く、モノラルながら録音状態もまずまずなので、かなりオススメできるアルバムです。