ＣＤ１：
1-4. ブラームス／交響曲第１番
5. リヒャルト・シュトラウス／交響詩「ドン・ファン」
ＣＤ２：
1-4. ウェーバー／交響曲第１番
5-6. ワーグナー／「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死
7-10. ベートーヴェン／交響曲第５番「運命」
ルドルフ・ケンペ（指揮）／シュターツカペレ・ドレスデン
録音：1957年1月16日(CD1)、1956年1月28日(CD2)、ドレスデン国立劇場大ホール
MEMORIES【イタリア輸入盤】
今なお、熱烈なファンの多い巨匠ルドルフ・ケンペ。黄金時代を築いたシュターツカペレ・ドレスデンとの初期の共演集です。ご承知の通り、ドレスデンは第２次世界大戦で大空襲に見舞われて、ドレスデン国立歌劇場も破壊されました。当時の演奏会場がケンペ研究会によって明らかになりましたが、その頃は歌劇場ではない劇場の大ホールを使っていた模様です。いずれもケンペの若々しさが発揮され、ブラームスもＲ・シュトラウスもダイナミックなドライヴ感があり、シュターツカペレ・ドレスデンを燃え立たたせています。ブラームスの第１番やＲ・シュトラウス、「運命」は、ケンペの晩年の録音がドイツ的な名演として名高いですが、こちらのフレッシュで生命力にあふれた演奏も悪くありません。最近はめったに新録音がでないウェーバーの交響曲第１番もベートーヴェンばりのテンションの高い演奏で、初めて聴かれる方はこんなに良い曲だったのかと思っていただけるのではないでしょうか。
