CD1:
1~4.ハイドン/交響曲第104番 ニ長調「ロンドン」Hob.I-104
5~8.シューマン/交響曲第2番 ハ長調 Op.61
カール・シューリヒト(指揮)/フランス国立放送交響楽団 録音:1955年9月(ライヴ)
CD2:
1.2.シューベルト/交響曲第8(7)番 ロ短調 D.759「未完成」
3.シューマン/マンフレッド序曲 Op.115
4~7.シューマン/交響曲第2番 ハ長調 Op.61
カール・シューリヒト(指揮)/北ドイツ放送交響楽団
録音1954年10月(1,2)、1957年4月(3-7)(全てライヴ)
MEMORIES【イタリア輸入盤】
シューリヒトのシューマンの第2番が2つのオーケストラによるライヴ演奏で聴くことができる興味深いアルバム。このロマンティックでしかも深遠な名作をシューリヒトはお得意の疾走する爽快なテンポで駆け抜けます。フランスとドイツのオケの響の違いや、シューリヒトならではの過激なギア・チェンジも大いに楽しめます。特にフランス国立放送響との演奏は、ERATOによる初出LP時代から評判が良く、その溌剌とした魅力は今も失せません。シューマンの第2番の代表的名演といえるでしょう。また、ザックリとした響きの「未完成」もドラマチックで、第1楽章が感動的。さらに、ハイドンの104番も風格と迫力のある演奏で、シューリヒト・ファンでなくともこの音楽性には少なからず魅力を感じていただけることでしょう。いずれもモノラルで音質は時代相応のものながら、シューリヒトのアルバムとしてはまずまず聴きやすいものです。