ラフマニノフ(1873-1943):
1~6.楽興の時 Op.16
7~15.絵画的練習曲集「音の絵」 Op.39
ヴィクトル・エレシュコ(ピアノ) 録音:1984年、1990年
MELODIYA【ロシア輸入盤】
ヴィクトル・エレシュコ(1942-)は1963年ロン・ティボー・コンクールで優勝、1966年チャイコフスキー・コンクールで第3位に入賞した名ピアニスト。録音はLP時代には多数あったそうですが、現在入手できるものは非常に少ないので、彼が得意とするラフマニノフのアルバムの発売は歓迎されることでしょう。「楽興の時」も「音の絵」も真面目で丁寧な演奏ですが、なかなか濃厚で個性的。ラフマニノフの高カロリーな響きをリファインせずにありのままに弾いてのけるので、分厚くズッシリとした
ピアノの音の塊が迫ってきます。ドロドロ濃厚な響きなので、ラフマニノフが苦手な人は参ってしまいますが、逆にラフマニノフの重厚なピアノがお好きな人には堪りません。