1.ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲(*)
2~5.バルトーク/弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽(*)
6~22.ストラヴィンスキー/バレエ「アゴン」(+)
エフゲニー・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1965年2月28日(*)、モスクワ・フィルハーモニー大ホール(*)
1968年10月30日、レニングラード・フィルハーモニー大ホール(+)
MELODIYA【ロシア輸入盤】
ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」は、ムラヴィンスキーにしてはテンポも緩やかで、気怠いムードがよく出た落ち着いた演奏。以前の国内盤(BMG)では音質が優れないこともあって、やや生ぬるさを感じましたが、このアルバムは音質がより鮮明なので繊細な響きが堪能できます。バルトークの「弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽」は、以前から評価の高い名演で、レニングラード・フィルの研ぎ澄まされた透明で冷たい音色と完璧なアンサンブルは本当に凄いもの。異様な緊張感を伴い、鋭い表現でビシビシ責め立ててきます。ストラヴィンスキーのバレエ「アゴン」は、古代ギリシアをテーマにしたバレエ作品。ストラヴィンスキーが晩年に12音音楽を取り入れた作品の中でも傑作といわれている作品ながら、録音は意外に少なく、ムラヴィンスキーによる演奏は貴重なものです。