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ジョン・ケージ/THIRTEEN、FOUR6、FOUR3

ジョン・ケージ(1912-1992):
1.THIRTEEN
(1992)~13人の奏者のための
2.FOUR6(4の6乗)(1992)~なんでもよい方法によるあらゆる音のための
3.FOUR3(4の3乗)(1991)~4人のパフォーマーのための
  (1つか2つのピアノ、12のレイン・スティックス、ヴァイオリンと発振回路と沈黙による)

ザ・バートン・ワークショップ   録音:2002年8月

ジョン・ケージ/THIRTEEN、FOUR6、FOUR3

価格:

2,291円 (税込)

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MEGADISC【ベルギー輸入盤】

現代音楽の雄ジョン・ケージは、1987年から1992年(その死の年)まで、「ナンバーピース」と呼ばれる演奏者の人数をそのまま題名とした作品を発表し続けました。楽譜上には、音程や強弱がついた音が書かれているものの、それぞれ作品中の何分何秒から何分何秒までの間で演奏されるべきかが記されているだけで、いつ音を発するかは演奏者が自由に判断して決めます。つまり各奏者はストップウォッチを見ながら、自由なタイミングで音を演奏していくことになり、独特の強い緊張と集中力が生じる音楽です。13奏者のための「THIRTEEN」は、フルート、オーボエ、クラリネット、バスーン、トランペット、トロンボーン、チューバ、2台のパーカッション、2台のバイオリン、ヴィオラ、チェロ、といった13の楽器が、それぞれ自由なタイミングでロングトーンを発するため、協和音がゆったりと霧がたなびくように拡がってゆき、玄妙な味わいがあります。それに対し、なんでもよい方法によるあらゆる音のための「FOUR6(4の6乗)」は非楽音、ノイズが30分も続き、「全ての音はそれ自体で既に音楽」というケージ思想が分かり易く伝わります。好悪が分かれそうですが、いかもケージらしい音楽であり、聴き手が積極的に聴き込もうとすればかなり楽しめる野ではないでしょうか。「FOUR3(4の3乗)」は雨音を出すレイン・スティックを使った繊細な音響が心地よい作品。音の数自体は極めて少なく、静寂の中にポツリ・ポツリと音が散らばっているかのようで、日本庭園のBGMがあるとすれば、このような音楽なのかもしれません。どの曲もまるで大自然の真っ只中に放り出されたかような感覚の過激な静けさを持った美しいミクロコスモスです。ケージの最晩年の境地を伝える貴重なアルバム。

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