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「20世紀のハープ作品集」~サルセード、トゥルニエ、ヒンデミット、ブリテン、他

1. カルロス・サルセード(1885-1961)/古い様式の主題による変奏曲 Op.30
2-4. マルセル・トゥルニエ(1879-1951)/ハープ・ソナチネ Op.30
5-7. パウル・ヒンデミット(1895-1963)/ハープ・ソナタ
8-10. ジェルメーヌ・タイユフェール(1892-1983)/ハープ・ソナタ
11-15. ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)/ハープのための組曲 Op.83
16-20. グレン・ビューア(1954-)/舞踏音楽~5つの小品


ジュディ・ローマン(ハープ)   録音:1996年

「20世紀のハープ作品集」~サルセード、トゥルニエ、ヒンデミット、ブリテン、他

価格:

2,138円 (税込)

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MARQUIS【カナダ輸入盤】

ジュディ・ローマンは、サルセードの高弟の一人としてサルセード作品を積極的に取り上げている世界的ハーピストで、1960年からカナダの名門トロント交響楽団の第1ハープ奏者を務めているベテランです。カナダMARQUISレーベルやNAXOSレーベルから優れたソロ・アルバムを何枚もリリースしていますが、当アルバムは20世紀の主要なハープ・ソナタをあつめた注目盤です。
マルセル・トゥルニエ(1879-1951)とカルロス・サルセード(1885-1961)は、極めて優れたハープ奏者でもあり、たくさんの弟子を育てた20世紀ハープ界の巨匠。フランスのトゥルニエは、近代ハープの礎を築いたアルフォンス・アッセルマン(1845-1912)の弟子でもあり、パリ音楽院のハープ科教授としてハープの新しい奏法などを研究し続けました。一方、アメリカ人のサルセードは、パリ音楽院をピアノとハープの両方で首席で卒業するという天才であり、ハープの歴史上、最も偉大なヴィルトゥオーソの一人として尊敬を集めました。サルセードは前衛的な現代音楽の普及にも尽力し、メカニズムの進歩したハープの表現力を活かした大胆な奏法を開発し、ハープの新しいレパートリーを追求しました。トゥルニエとサルセードは、作曲家・編曲者としても優れており、現代的な和音や特殊奏法を用いた斬新な音楽多数の作品を残しています。
その他、フランス6人組の紅一点ジェルメーヌ・タイユフェール(1892-1983)、ドイツのパウル・ヒンデミット(1895-1963)、イギリスのベンジャミン・ブリテン(1913-1976)、カナダのグレン・ビューア(1954-)のハープ作品も非常に聴き応えのある優れた内容をもっており、それぞれの強い個性が生きています。また、それまでフランス中心だったハープ音楽が世界中へ広がったことを示しています。ジュディ・ローマンの力強いタッチから生み出される鮮明な音色は、楽曲のディティールまで明瞭に描き出しており、聞き慣れた名曲に高潔でクッキリとした輪郭を与えることに成功しています。オススメです。

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