ヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1837)：
１～24．24の大練習曲 Op.125
25～27．カプリースの形をした３つの気晴らし Op.105
28．華麗なロンド Op.109
29．村のロンド Op.122
ジョン・コウリ(フォルテピアノ) 録音：1998,2004年
MUSIC&ARTS【アメリカ輸入盤】
フンメルといえばピアノ作品がよく知られていますが、ベートーヴェンと親しい友人であったこともあって、ベートーヴェンの陰に隠れた地味な作曲家という印象を持たれている方も多いでしょう。しかし、モーツァルトに学び、後にメンデスゾーンを指導した偉大な作曲家でもあり、当時はたいへんな人気作曲家でもありました。彼のピアノ作品は意外なほど大胆かつ斬新で、当時の最先端のヴィトォーゾ的な技巧を凝らした音楽はいまなお新鮮です。特にこのアルバムの「２４の練習曲」はショパンにも影響を与えたと考えられている重要な作品で、文字通りたいへん技巧的な作品。「カプリースの形をした３つの気晴らし」は「?.スイス風に」「?.オーストリア風に」「?.スティリー風に」というそれぞれの個性が際立つ３部からなり、合わせると20分もあるなかなかの力作。「華麗なロンド」や「村のロンド」も面白い作品で、フンメルの奥深さをたっぷり味わうことが出来ます。
演奏しているジョン・コウリは、すでにショパンの「24の練習曲」をオリジナル楽器を用いて演奏したことで話題になったピアニスト。今回はヴュルツブルクのヤコフ・プフィスター製(1820)とブローターウッド製(1832)の２種類を用いているそ
