１．フェルディナント・ドニンガー(1716-1781)／４本のトランペットとティンパニ、オルガンのための「海戦」（出発）
２．クラウス・ハンス・オステルロー(1952-)／４本のトランペットのための「ラグ・ログ」
３．オステルローによるプログラムの解説
４．Ｊ・Ｓ・バッハ(1685-1750)／カンタータ第166番「汝はいずこに行くや」より「Ich bitte dich, Herr Jesu Christ」（トランペットとオルガン）
５．ジャック・フィリドール(1657-1708)／ティンパニ・ソロのための行進曲
６．ミシェル=リシャール・ドラランド(1657-1726)／４本のトランペットとティンパニ、オルガンのためのトランペット協奏曲
７．インマーによる楽器についての解説
８．サミュエル・シャイト(1587-1654)／オルガンのための変奏曲「アルマンド」
９．フリーデマン・インマー(1948-)／４本のバロック・トランペット（フリューゲルホルン、ツィンクも含む）とティンパニ、オルガンのための「ハローBB&C」
10．ブリテン(1913-1976)／３本のトランペットのための聖エドマンズ墓地のためのファンファーレ
11．ジローラモ・ファンティーニ(1600-1675)／トランペットとオルガン、トランペット・デュオのためのソナタ第４番
12．マティアス・ナゲル(1958-)／クラシック風パルティータ「Danke fur diesen guten Morgen」（オルガン・ソロ）
13．クラウス・ハンス・オステルロー／トランペットとオルガンのためのコラール「イエスは私の生命の生命」
14．クラウス・ハンス・オステルロー／３本のトランペットとツィンク、ティンパニ、オルガンのためのブルース
フリードマン・インマー・トランペット・コンソート
【フリードマン・インマー、クラウス・オステルロー、ヤロスラフ・ロウチェク、ティボー・ロビーネ
（バロックTrp）、フリトヨフ・コッホ（バロック・ティンパニ）、マティアス・ナゲル（Org）】
録音：1999年、マウルブロン修道院、ライヴ
K&K【ドイツ輸入盤】
フリードマン・インマー・トランペット・コンソートによる古楽とジャズのクロスオーバーのコンサートのライヴ録音。南ドイツのマウルブロン修道院におけるライヴで、マウルブロン修道院はユネスコ世界遺産指定されており、1968年から修道院内の歴史的会場において催されている演奏会は、その水準の高さとユニークな演目で知られています。選曲のユニークさは目をひきますが、ジャズ作品と組み合わされただけあって、バロック時代のトランペットとオルガンのための作品は、意外なほどポップ。古くささなど微塵も感じさせません。４本のトランペットの織りなす緊密なアンサンブルに、ティンパニの激しいアクセント、オルガンの豊かな響きが加わり、ゴージャスなサウンドが会場一杯に広がります。オステルローやインマーのジャズ作品もムーデイで、クラシック作品とのマッチングが見事に図られています。修道院でのコンサートらしくオルガン・ソロの作品で敬虔なムードにしたり、テンパニ・ソロで度肝を抜いたりと、ウィットに富む楽しいプログラミングで、観客を大いに沸かせています。録音もたいへん優秀です。強くオススメ。
