1-3. アルベルト・ヒナステラ(1916-1983)／二重奏曲 Op.13
4-6. Ｗ・Ｆ・バッハ(1710-1784)／２つのフルートのためのソナタ第１番 ホ短調
7-11. ロベルト・ズーター(1919-2008)／５つの二重奏曲(世界初録音)
12-14. Ｗ・Ｆ・バッハ／２つのフルートのためのソナタ第３番 変ホ長調
15-21. アルベルト・メーシンガー(1897-1985)／７つの寓話(世界初録音)
22-24. Ｗ・Ｆ・バッハ／２つのフルートのためのソナタ第４番 へ長調
ハインツ・ホリガー（オーボエ）、フェリックス・レングリ（フルート） 録音：2010年
GENUIN【ドイツ輸入盤】
スイス生まれの名オーボエ奏者ハインツ・ホリガーは、近年は指揮者や現代作曲家として八面六臂の活躍をしていますが、久々にオーボエ奏者として名手レングリとともに二重奏を吹きまくった興味深い新譜をリリースしました。ホリガー71才の時の録音となり、管楽器奏者としてはかなり高齢ですが、全くそれを感じさせない達者な演奏ぶりを示しています。Ｊ・Ｓ・バッハの長男のウィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784)の「２本のフルートのためのソナタ（もちろんオーボエとフルートで吹いています）」と20世紀の作品が交互に演奏されており、バロックと現代のコントラストを強調しているように思わせますが、実際は時代による差がそれほどあるわけではないことをアピールしているようにも感じられ、聴き手の受け取り方に委ねられています。アルゼンチンの作曲家ヒナステラの「二重奏曲」は南米の民謡を思わせる楽しい作品。ズーター「５つの二重奏曲」やメーシンガーの「７つの寓話」はヨーロッパの正統的前衛音楽で、現代作曲家ホリガーの面目躍如たるユニークな選曲です。デジパック・ケースです。
