１～４．Ｊ・Ｓ・バッハ／フルートと通奏低音のためのソナタ ハ長調 BWV1033
５．モーツァルト／アンダンテ ハ長調 K.315
６．ショパン／ロッシーニの主題による変奏曲 ホ長調
７．イベール／小品
８．イベール／間奏曲
９～13．ベルトミュー／５つのニュアンス
〔パテティコ，ラシーヴォ，イディリコ，エキゾティコ，ドルチッシモ〕
14．フォーレ／幻想曲 ハ長調 Op.79
15～16．トゥルニエ／２つのロマンティックな前奏曲 Op.17
17．フォーレ／夢のあとに
18．ロッシーニ／アンダンテと変奏
19．サン=サーンス／幻想曲 イ長調 Op.124
ミヒャエル・マルティン・コフラー（フルート）、レギーネ・コフラー（ハープ）
録音：2008年9月8-11日
GENUIN【ドイツ輸入盤】
フルートとハープの相性は非常に良く、これまでにも多くのペアが録音を残していますが、このCDもとびきり魅力的。フルートのミヒャエルとハープのレギーネは、それぞれが超一流の夫婦デュオであり、２人の息のあった演奏は完璧といってもいいほど優れています。さらにＪ・Ｓ・バッハやモーツァルト、ショパン、フォーレ、サン=サーンスの作品は、２人の協力のもとにフルートとハープ版用に編曲されており、これがまた見事。キラキラ輝くようなフルートの音色と甘美で柔らかいハープの音色のマリアージュは、ゴージャスでリッチな音楽というイメージにピッタリです。特にベルトミューの「５つのニュアンス」は、これを聴くためだけにこのアルバムを購入しても決して惜しくないほど素敵な作品と演奏です。フランスの作曲家ベルトミューは、フルート・アンサンブルの世界ではごく有名なものの、まだまだ一般には知られていません。しかし、シンプルながらも印象的な旋律とめっぽう瀟洒な和声には、紛れもなくベルトミューの優れた個性が発揮されており、色気たっぷりの音楽に虜になってしまう方も多いことでしょう。
フルートのミヒャエル・マルティン・コフラーは、1966年オーストリアのフィラッハの生まれ。シュルツやグラーフなどに師事し、1987年のメルカダンテ・コンクールで優勝し、さらに1990年には難関で知られるミュンヘン国際音楽コンクールで第２位を獲得しました。名指揮者セルジュ・チェリビダッケに見出され、わずか21歳で名門ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者となりました。ハープのレギーネは、1971年ドイツのミュンヘンに生まれ、ハレ歌劇場やミュンヘン交響楽団、ホーフ交響楽団など欧米各地のオーケストラでソリストとして定期的に演奏をしています。強くオススメできるアルバムです。薄型デジパック・ケースです。
