マラン・マレ(1656-1728)/音階およびさまざまな合奏の小品(1723)
小オペラ形式の音階*
マレ風ソナタ*
聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘
フランソワ・フェルナンデス(ヴァイオリン)フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)ケネス・ワイス(チェンバロ)マルク・アンタイ(フラウト・トラヴェルソ*) 録音:2003年
FLORA【ベルギー輸入盤】
フランス・ヴィオル楽派の中心的作曲家マレが晩年に出版した、3つの個性的な大曲から成る作品集。ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音にために書かれていますが、「小オペラ形式の音階」と「マレ風ソナタ」では楽章によってフラウト・トラヴェルソがヴァイオリンの代わりに旋律を演奏したり、重ねたりします。「聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘」は映画「めぐり逢う朝」のサウンドトラック盤でファビオ・ビオンディとジョルディ・サヴァールらの演奏を聴くこともできますが、フェルナンデス、ピエルロ、ワイスによる演奏はずっとフランス的で、優雅さと詩情が感じられます。古楽ファンでなくとも、この贅沢な音楽を聴けば誰でも優雅な気分にひたれることでしょう。極上のアルバムです。オススメ!