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レントヘン/ファゴット・ソナタ、オーボエ・ソナタ集

ユリウス・レントヘン(1855-1932):
1~5.ノルウェー民謡による組曲「ヨトゥンハイメンより」(オーボエとピアノのための,1902)
6~9.ファゴット・ソナタ(1929)
10~13.オーボエ・ソナタ第1番(1918)
14~16.オーボエ・ソナタ同第2番(1928)


マールテン・カレス(オーボエ)、ペーター・ハーステルラント(ファゴット)
アリアーネ・カレス(ピアノ)

録音:2004年9月17-19日(*)、10月24日(+)、ヴッパータール、インマヌエル教会

レントヘン/ファゴット・ソナタ、オーボエ・ソナタ集

価格:

2,343円 (税込)

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ARS PRODUKTION 【ドイツ輸入盤】

ユリウス・レントヘンはライプツィヒ生まれのオランダ人作曲家・ピアニストで、オランダでは有名な音楽家の一族の一人です。ライネッケやリストに作曲を師事し、グリーグら北欧の作曲家とも親しく、ブラームスにも気に入られていたそうです。20曲もの交響曲をはじめ、協奏曲や室内楽曲など幅広いジャンルで作品を残しており、ドイツ・ロマン派に近い作風ですが、後期の作品ではレーガー、ドビュッシーなどの影響が見られるといわれています。レントヘンは晩年アムステルダム音楽院長を務めました。
そのレントヘンの作品が演奏される機会はこれまでほとんどなかったのですが、近年続々CDがリリースされるようになり、再評価のムードが出てきたところ。とはいえ、オーボエとファゴットのための作品が紹介されることも非常に珍しく、このアルバムはたいへん貴重なものです。2つのオーボエ・ソナタもファゴット・ソナタも、後期ロマン派のドイツの影響を強く感じさせるもので、適度に軽やかで爽やかな味わいがあって魅力的。オーボエ・ソナタはオーボエ・ソロが優れているせいか、明るさとほんのりとした色気を感じさせ、優れた作品であることを強く訴えてきます。ファゴット・ソナタの方はいくぶんドッシリしたドイツ的な重厚さがあります。冒頭のノルウェー民謡による組曲「ヨトゥンハイメンより」はレントヘンの美しい旋律がたっぷり使われた北欧情緒を感じさせる逸品です。
オーボエのマールテン・カレスは、ダンツィ木管五重奏団のメンバーとして知られ、現在はロッテルダム音楽院で教鞭を執っています。ファゴットのペーター・ハーステルラントは、ハーグ・レジデンティ管弦楽団でソロ・ファゴット奏者を務め、ズボーレとロッテルダムの音楽院で後進の指導をしています。

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